2016年1月29日「マイナス金利政策」
その言葉を聞いてあなたは何を想像しますか?
「やばい!銀行に預けてるお金引き出さなきゃ!!」
ですか?
昨日、緊急ニュースでそんな発表がありましたね。
金融という言葉だけで蕁麻疹が発生するあなたのために超薄っぺらい解説をしましょう。
<コーヒーでも飲みながら読んでください。>
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マイナス金利とは?
金利はわかりますよね。
銀行にお金を預けていると利息がつきます。
それは金利が0.02%とか設定されているからです。
100万円を1年間預けていたら200円の利息がつきますよ。
なんて嬉しいんでしょう・・・(涙)
まあ、低金利は今に始まったことではないのでしょうがないですが、つまりこれは+0.02%という金利が付いているということです。
そう、プラス0.02%です。
ということはマイナス0.02%になったらどうなる?
100万円を1年間預けていたら200円取られちゃった!!!
た、た、大変だーーー!!
日銀が打ち出したマイナス金利政策
先ほど説明したのがマイナス金利政策です。
日銀が「やってやるぜー」って言ったわけです。
で、冒頭の話に戻ります。
「やばい!銀行に預けてるお金引き出さなきゃ!!」
「預ければ預けるほどお金取られちゃう!」
さあ、困った困った。
安心してください。履いてますよ。
安心してください!!
今の話は日銀がやるって言ったことです。
あなたは日本銀行の口座持っていますか?
持っていませんね。
個人や企業では誰も日本銀行の口座は持っていません。
日本銀行の口座を持てるのは金融機関(以下代表して「銀行」と表現しますね)のみです。
日本銀行は日本中の銀行の親玉です。
彼が色々コントロールすることで日本の経済をなんとかしようとしているんですね。
マイナス金利政策の目的は?
日銀「おい、お前ら!俺んとこにお金預けてると勝手に使っちまうぞ!それが嫌だったらさっさと持ってけ!!」
さあ、これは銀行がびっくりです。
(どうしよう。日銀さんに預けることで安全に収入もらえてたのに今度はマイナスだって。そりゃ困るよ〜)
ここで取る行動は一つですね。
日銀に預けていたお金を手元に戻す。
です。
日銀はそんなことをさせて何がしたいのでしょうか?
それは
銀行にお金を使わせること。
です。
日銀のサクセスストーリー
さて、手元に戻したこの現金。
どうしましょう?
このまま手元にあったって利益も生まない、損もしない。
それだと銀行は破綻の一途を辿るのみ。
第1ステップ
手元のお金を持て余していた銀行のところへ株式会社Aquaが門を叩きました。
A「あの〜、ちょっと設備投資したいんですけどお金借りられませんか〜?」
(こ、これだ!お金を貸して利息を取るしかない!!)
銀行「ええ、喜んで!で、おいくら万円?2億!?ささ、こんなところで立ち話もなんですから奥でゆっくりお話ししましょう。ちょうど信州産おやきを買ってきたところなんで、お茶でも飲みながらどうですか?」
これで銀行はめでたく利息収入を得て経営を続けることができるようになりました。
win-winの関係成立ですね。
第2ステップ
株式会社Aqua(以下英語表記も面倒なので「アクア」にします。)は無事借り入れに成功しました。
ア(先月行ったら門前払いだったくせに、マイナス金利になった途端にこうだ!全くやれやれだぜ。)
さて、アクアの狙いはというと、新しい仕事が受けられそうだったんですが、会社のキャパオーバーで設備投資しないとその仕事がこなせない状態だったんです。
その仕事は確実に利益を生む宝の山だったんですが、なんせお金がなくて実行に移せませんでした。
でも、これで問題は解決です。
設備を導入し、人を増やし、着実に借り入れを返済しながら利益を生み続けました。
第3ステップ
そんなアクアに就職したのはリストラで途方に暮れていたシャロンさんです。
<友情出演の我が家のペット>
就職が決まったことでなんとかギリギリ生活費をつなぐことができました。
さらには増収増益を続けているアクアから初のボーナスも!
シャ「今まで散々苦労かけたからこれで家族にうまいものを食わせてやろう。サバにしようかな?サンマがいいかな?」
シャ「あ、そうだ!家族で旅行なんてのもいいな〜」
なんてウキウキしながら家路につくのでした。
おしまい。チャンチャン♪♪
おまけ
シャロンさんがお金を使ってくれたおかげで魚屋や旅行会社は儲かり、従業員の給料が上がるという好循環になるわけです。
何にしても、日本の景気が悪いのは一般消費者がお金を使わないからなんですね。
(使えるお金がないってことさ〜)
まとめ
いかがでしたか?
日銀が考えたマイナス金利サクセスストーリーは。
さあ、果たしてこの通りうまくいくのでしょうか?
アベノミクスの三本の矢はなんとなくいい方向に行ったような気がしますが、抜本改革まではいってなかったような。
まあ、いろいろあったけど
なんでもいいからお金くれ!
(こういうやつが日本をダメにするんだ・・・)
あ、そうそう。
というわけでダッシュでお金をおろしてタンスにしまう必要はありません。
お分りいただけましたでしょうか?
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