幼稚園に通っているうちの娘は今5歳です。
毎年、夏が過ぎた頃から幼稚園ではお散歩という時間が始まります。
小さなペットボトルを持たせて、天気が良ければ毎日午前中に行くんだそうです。
いつもうちの娘は嬉しそうに私に教えてくれます。
娘「今日もお散歩行ったよ!」
父「そうなんだ!今度休みの日連れてってよ〜。どんなところをお散歩してるのか教えて!」
娘「うん!いいよ!」
ということでこの間の休みに行ってきました。
スポンサーリンク
お山登り!?
事前に教えてもらった情報では、どうやらお散歩というのは山を登るそうなんです。
山を登って頂上のちょっと広くなった場所で自由に遊んで降りてくるというものだとのことです。
幼稚園児のお散歩というとどのくらいを想像しますか?
私は幼稚園児の体力にも限界があるので往復で30〜40分程度のお散歩だと思っていました。
山登りといってもちょっとした丘を登る程度なんだろうなーって思っていましたよ。
父「いつもお散歩って山のてっぺんまでどのくらい時間かかるの?」
娘「う〜ん、4分?5分くらいかな?」
娘の言うことですから誤差はあるものの、きっと片道10分くらいなんだろうと思いました。
ちょっと行ってすぐ帰ってこれるだろうとおもったので安易な気持ちで
父「今度休みの日に連れてってよ〜。」
と言ってしまったんですよ。
その一言を後悔するとは・・・。
いざ出発
いつもやっているお散歩と同じようにしたかったので幼稚園の駐車場に車を停めさせてもらって、いざ出発です。
幼稚園を出発して5分もかからないところで娘が行き先を教えてくれました。
娘「あそこがお山の入口だよ」
父「え!?どこ!?本当に場所あってる?」
娘「大丈夫だよ!いつも歩いてるもん!」
左側に体育館、右側に駐車場が広がっているその間を進んでいくと。
娘「ここからお山に入るんだよ。」
父「いやいやいや、ここは入ってはいけませんって場所でしょ!?」
娘「そんなことないよ!ほら、ちゃんと階段あるもん。」
父「おお!?」
なんだか想像していたのと全然違いました。
可愛らしい小高い丘を想像していたのにこれは本当に山登りです(汗)
でも、きっと階段上がればすぐ頂上なんですよ。
ほら、この写真の階段を上がった先の明るくなっている場所まで行けば頂上なんだ!
父(幼稚園児のお散歩なんてそんなもんさ!)
そう心の中で思いながら階段を登っていくとやっと明るくなっている場所まで来ました。
父「そろそろ頂上かい?」
娘「ううん。まだ階段あるよ。」
父「えぇ!?」
本当だ・・・。
しかも、今度は丁寧に手すりまで付いたし・・・。
父(行く先に見えるのは闇なんですけど。)
ゆっくり歩いていたせいか、この場所に来るまで5分くらいかかっています。
あの闇の部分まで行くとその先に幻想的な光が差し込んで「頂上だ〜」ってなるのかな?
父「もうすぐ頂上だよね?」
娘「うん。そうだよ。」
その言葉は信用ならないんですが、もうひたすら進むしかありません。
途中でこんなのを見つけました。
山道の120mってどのくらいでしょうか?
いや、余計なことは考えないようにしよう!
きっともうすぐのはず!
娘「今度はあのロープを捕まりながら登るんだよ〜」
父「えぇ!?ロープ!?」
父「えええ~!」
これは俗にいう命綱ですか?
娘「あそこまで登るのが怖いときは熊さん歩きでいってね。」
父「熊さん歩きとはなんですか?」
娘「こうやって、手をついて四つん這いで歩くの」
父(サ、サバイバルすぎるっ!)
下に敷き詰められた葉っぱで滑らないように最新の注意を払いながらロープまでたどり着きます。
だって、転んだら下まで真っ逆さまに転げ落ちるレベルですから・・・。
娘「じゃあ、このロープをつたってどんどん登るよ〜」
父(ゴールが見えない!!!)
まだまだ続くようです。
ここで心配になってきたので娘に色々質問してみました。
父「毎日お散歩って行きたがらないお友達とかいないの?」
娘「いないよ。みんな楽しみにしてるんだから。年少さんだって一緒にいくよ。」
父(え〜!年少さんもここ登るの!?)
父「疲れたから抱っこ〜!とかもう歩きたくない!とか言う人いないの?」
娘「そんな人いないよ〜。あ、でも、転んで泣いちゃった子はいるけどね。」
父「もしかして、その転んだ子は下まで転げ落ちたりしなかった?www」
娘「大丈夫。木があったから。」
怖っ!想像もしたくないわ!
これはモンスターペアレントがいたら「うちの子になんて危ないことさせるんですか!!」とか言い出しそう。
ちなみにさっきの写真の娘の先に見えるブロックの高さはちょうど娘の腰の辺りまでありました。
つまり、幼稚園児はロープがないと100%登れない高さです。
ここまででスタートから15分くらい経ちました。
父「もうそろそろだよね?」
娘「今度はこっちだよ!」
いやいやいや、とうとうロープなくなってるし!
ここは本当に危険ですよ!!
父「ちょっとちょっと!本当にここであってる?なんか間違ってない?」
娘「こんなところ通ったかな?」
父「おいおいおい・・・」
よーく見ると左の方にロープが続いているのが見えました。
父「いつもはあっちのロープをずーっと辿ってるんじゃないの?」
娘「あ、そうだったwww」
でも、この時点でもはやそのロープのところへ行くのも難しい状況。
このまま上を目指すことに。
父「よし!もうすぐだよね?だよね?」
縄梯子〜!!
もうトドメを刺された気分です。
階段登ってロープを辿って最後は縄梯子ですか・・・。
娘「あ!そうだそうだ。ここを登れば頂上だよ!」
なんとか最後の難関を突破してやっと、やっと頂上到着!!!
おおお〜。なんという絶景。
ちなみにこの日は台風が近づいていたので曇っています。
30分くらいで帰ってこれるだろうと思っていたので雨降る前に行っちゃおうと強行したんですよ。
ですが、実際は片道30分でしたwww
頂上は少しだけ広場になっているんですが、そこにはこんなものがありました。
熊除けベルwww
よく見たら娘は自分で笛を持参していました。
父「熊除け用にその笛持ってきたの?」
娘「そうだよ。ここは熊が出るから子供だけで入らないでって先生が言ってた」
父「・・・、早く帰ろうよ〜。」
帰り道はというと、登ってきた方と反対側に緩やかなウォーキングコースみたいな道がちゃんとありましたw
つまり、登って降りて山の縁をグルっと回って帰ってきたんです。
トータルで約1時間。
これを毎日幼稚園児が歩いているってすごいです。
将来、小学校に上がったときにうちから学校まで子供の足で20分くらいかかるんですが、これだけ鍛えていれば全然平気ですね。
そう、これは完全に鍛えてるという感じです。
娘が頼もしく見えてきましたよ。
まとめ
幼稚園児の体力を舐めてはいけません!
5歳でもこれだけのことができちゃうんですから。
そしてこんなことを実行してしまううちの幼稚園が素晴らしいです!
「何かあったら困る」という事でなんでも保守的になりがちな世の中ですが、これは完全に攻めてますねw
そんなうちの幼稚園が大好きです。
ちなみに今月のおたよりには「寒さに向けて、薄着の習慣をつけましょう。」って。
これは完全に攻めてますねwww
もちろん、次の日筋肉痛だったことは言うまでもありません。
おしまい。チャンチャン♪♪